組織における知を統合し学習するプロセス【knowledge integration learning】
ステップ1:文化人類学的アプローチ × 源流思考
参与観察・エスノグラフィー的手法を用いて、日常の言動、儀式、非言語の構造に注目。「なぜこのやり方をしているのか?」「それは何を意味しているのか?」と問いを立て、組織文化の源流=歴史的背景・無意識の前提を掘り起こします。
➡️ 組織の“当たり前”を相対化し、見える化
ステップ2:組織学習の枠組みで学習の流れを点検
振り返りの質、学びの共有構造、制度化の有無などを診断。シングルループ vs ダブルループの視点を活用して、どこで学習が促進され、どこで止まっているのかを探ります。
➡️ 学びのボトルネックや拡張ポイントを特定
ステップ3:デザイン思考で理想の学習のあり方を共創
従業員や顧客の体験に共感し、ペインやインサイトを抽出。プロトタイピング(仮説施策)をチームで試し、小さな実験とフィードバックを繰り返しながら、変革の風土を育てていきます。
➡️ 変革のアイデアを実験的に回す土壌をつくる
ステップ4:戦略に変える。バランススコアカード × 競争戦略 × 独自性
文化・学習の成果を戦略に接続します。バランス・スコア・カード(BSC)によって、行動・対話・学びのプロセスを成果指標に翻訳し、経営へとフィードバックする仕組みを構築。競争戦略の文脈において、自社の強みや独自性(Differentiation)を明確にし、それを支える「知」の土壌を設計します。
➡️学習から戦略へ、そして持続的優位性へとつなげていきます。
BSC視点 |
組織学習との連動 |
財務 |
学習成果が財務指標にどう貢献しているか |
顧客 |
顧客からの学びが提供価値に反映されているか |
業務プロセス |
知の共有が業務効率・品質向上につながっているか |
学習と成長 |
スキル・対話・信頼関係の蓄積が見えるか |