工場での生産性や管理手法に大いに発展したフレデリック・テイラーの「科学的管理法」。

企業経営に新しいマネジメントの概念としての側面も持つ科学的管理法。

科学的管理法が現代の企業経営にどのような影響を与えたのか考えてみましょう\(◎o◎)/!

「2009/11/28 新訳|科学的管理法 (著)フレデリック W.テイラー 」

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経営者と労働者が幸せになればいいテイラーの考え方

科学的管理法は、例えば工場での生産ラインでストップウォッチ片手にある作業に何秒かかるか測定し、作業を改善したり、作業が効率よくいき出来高が多くあがれば報酬により従業員に還元するといった方法といったところでしょうか。

現代のように機械化されているのではなく、まだまだ人間の作業が多くあった時代である。(テイラーは1859年から1915年まで存命)

科学的管理法は生産性を向上するための理論だと思いつきます。

しかし、この管理法自体がマネジメントの走りだ\(゜ロ\)(/ロ゜)/

当時の工場の生産方法は、生産ラインに入る従業員たちが決めていたとのこと。そこへテイラーが科学的管理法を導入することにより生産性は上がるわ、給料は上がるわ、労働時間は減少するわと多大な影響を与えました。

作業を労働者の経験則に頼らずに科学的管理法により標準化することにより、だれもが目に見えるような成果をあげることができるようになります。

これまでのマネジメントは「自主性とインセンティブを柱としたマネジメント」では、生産ラインの従業員が考えて働き、出来高に応じた報酬を支払うというスタイルだった。

科学的管理法の導入はマネジャーが作業方法を考え、作業担当者が実行するというように役割と分担が起こった。

そして業務も細分化していき、分業化していくのである。

このテイラーの管理法は、のちの経営論に多大な影響を与えたのは間違いないです。

現場の労働者からの反発はあったらしく新しいことを導入するということは、なかなか大変だと本書でも。

テイラーが目指す科学的管理法により経営者と労働者が共に利害関係が一致することが大前提である。

ほとんどの人は、「雇用主と働き手の利害が対立するのは避けられない」と思い込んでいる。これとは対照的に、科学的管理法は、「雇用主と働き手の利害は、最終的には一致する」という揺るぎない信念をよりどころとしている。雇用主が長く繁栄を続けるためには働き手に豊かさをもたらすことが不可欠であり、働き手が豊かであり続けるには雇用主の繁栄が前提となるのだ。(本書よりP11)

ここで分かることは、あくまでも科学的管理法は手段であること。目的は利害関係者が幸せであること。

科学的管理法のマネジメントの実践

科学的管理法は、単に作業を標準的に行うことが目的ではない。

マネジャーと作業者に役割と分担という機能をもたせ近代マネジメントのもとになったのである。

経営戦略に求められる組織の役割、そして組織内での人的資源管理といった現代経営の発展に寄与したことは間違いありません。

それは、マネジメントには、研究であろうと実践であろうと、「人間観察」、それに基づく「人間理解」が何より重要であることを再認識することである。(本書よりPⅱ)

科学的管理法によるマネジャーと作業者の役割を見てみましょう。

➀一人ひとり、一つひとつの作業について、従来の経験則に代わる科学的管理法を設ける。

➁働き手がみずから作業を選んでその手法を身につけるのではなく、マネジャーが科学的な観点から人材の採用、訓練、指導などを行う。

➂部下たちと力を合わせて、新たに開発した科学的手法の原則を、現場の作業に確実に反映させる。

➃マネジャーと最前線の働き手が、仕事と責任をほぼ均等に分け合う。かつては実務のほとんどと責任の多くを最前線の働き手に委ねていたが、これからはマネジャーに適した仕事はすべてマネジャーが引き受ける。(本書よりP44)

科学的管理法が改めてマネジメントなんだと知ることができました(;゚Д゚)

あとがき

科学的管理法は現代にも十分利用されている理論です。

このあとのフォードのように科学的管理法の導入により製造業の生産性はめちゃくちゃ向上し労働者も豊かになりました。

しかし、このあと大量の退職者がでるという事実に陥ります。そこからメイヨーの人間関係論にむかうのです。