企業や経営者にインサイトは存在するのか?
最近、改めて顧客とは何か?ということでリサーチすることがありました。
B2Cの場合、顧客にはそもそもニーズがあり、それは顧客が気付いている顕在ニーズ、顧客が気付いていない潜在ニーズ、そして顧客が未だに把握できていない自覚もない深層心理の奥の底のインサイトとがあると言われています。
マーケティングの発展はインサイトにまで注目しています。
「心」にまで触れようとしているのだΣ(・ω・ノ)ノ!
心の時代のマーケティング
大量生産・大量消費の時代が終わり日本人は豊かになりました。
豊かになった後は物が大量にあふれました。
人とは違うモノが欲しい、人とは違う体験がしたい・・・
ここから「心」に触れるマーケティングが生まれてきます。
1980年代には「感性工学」という学問が、
本で見ると2000年ごろは感性価値マーケティングから体験価値、インサイトへと注目されていきました。
そして2010年ごろからは、行動経済学によりインサイトの解明も図られています。
また脳科学からのアプローチもありますね\(◎o◎)/!
消費者(顧客)は、なぜ物やサービスを買うのかというリサーチはここまで来ているんですね(;゚Д゚)
マーケティングの進化発展は消費者の心の中をのぞきたい、頭の中をのぞきたいというところまで来ています。
人は感情が動けば、行動する。
私達がビジネスをするうえで究極の目的ですよね・・・Σ(・ω・ノ)ノ!
B2Bのインサイト
さてB2CのCは一般の消費者でインサイトの研究はかなり進んでいます。
ただビジネスをするうえで、一般消費者ではなく企業や団体といったBが顧客のときがあります。
B2Bのとき、インサイトと呼ばれるのは企業そのものなのか、経営者や担当者といった個人なのかとても気になります。
しかしB2Bであれば、購買の決定は人であり、人の心を動かせば物は売れるということだと思います。
企業の困りごとやペインを解決できれば顕在ニーズは満たされます。
また営業や担当者が企業に対して質問やリサーチを通して顧客企業の本当の問題を解決するための提案、顧客企業の潜在ニーズを気付かせることができることもあります。
企業のインサイトとは何でしょうか???
ひとつは企業経営者のお金の使い方がヒントになるかもしれません。
顕在ニーズは今すぐにでも解決すべきことにお金を使う
潜在ニーズは少し未来に対して気付かされた場合にお金を使う
インサイトは将来の不安や未来のワクワクに対してお金を使う
顕在ニーズのために使ったお金で問題が解決した後に、実はインサイトに触れるということが考えられます。
それは、組織がよくなったり離職率が低下したり売上があがったりと顕在ニーズの解決の結果としての副産物により経営者のインサイトが満たされるということ。この満たされたインサイトは経営者自身が気が付いてない場合が多いかもしれません。
経営者が「心」が分かる、従業員や協力会社にとても責任をもっているといった方はとてもインサイトが動きやすいかもしれません。その経営者がどれだけ認識しているか大きなポイントですΣ(・ω・ノ)ノ!
ここで経営者や担当者に「弊社が関わったことにより、インサイトを満たす結果になりました」という価値を相手に伝えることが企業が物を買うということで必要かなと思いましたΣ(・ω・ノ)ノ!
あとがき
いいモノが売れるのではなく、売れるものがいいモノだ。
インサイトということを理解する意味でとてもいい表現の言葉です。
よさそうなものが売れる。その奥にはインサイトが満たすものがあるんですね。
売れるということは、マーケティングにより心を動かした成果でもあります。
そして売れるということは、モノ以外に人であったり情報であったり条件のよい提携であったりと売上を何倍も押し上げてくれる効果があるんですね。