株式会社の存在理由に営利追求もひとつの目的です。

世の中によりよいサービスや事業を展開して人々を幸せにすることができるのならば、その行為を受けた人々は価値に見合うものと交換します。それが金銭です。会社は金銭を収受しさらにサービスや製造、研究と投資しよりよいものを世の中に提供していきます。これが事業を継続することにつながります。事業継続をするために必要なもの、それが「利益」と呼ばれるものになります。

利益とは何かを改めて「経営を見る眼 (著)伊丹敬之」を読み解いて考えていきましょう\(◎o◎)/!

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利益はお布施である

会計上の利益の計算はとっても簡単です(#^.^#)

売上から経費を引いたら利益!(ざっくり)

企業活動を行っている人々の立場から見れば、この利益という数字は「社会からのお褒めの金額表示」あるいは「顧客満足度の指標」と考えてもいいだろう。(本書よりP76)

この「利益」と呼ばれるものが会社に貯められていきます。(税金の支払い後)これが利益剰余金とか呼ばれるものです。

利益剰余金を原資にして株主に配当金を支払います。そして残った利益は、企業経営の投資に回されていきます。

~略~花王の現会長(当時)の後藤さんは、「利益とは社会から頂いているお布施だ」~略~(本書よりP77)

利益は社会(消費者)から頂いたもの、利益から算出される税金は社会(不特定多数の人々)に還元するもの。

株式会社制度は、広く資金調達を行い、そして営利追求をし、そこには雇用や他会社との取引が発生し経済発展にも役立ち、そして利益がでれば税金として社会の循環にもつながるというとてもよくできた仕組みです。

行き過ぎた利益主義

経営者から見た利益とは

経営者たちの間でも「利益」は経営能力の優劣を指す指標になります。

赤字になれば、それが社会的罪悪だからではなく、自らの経営能力のなさの証明のように受け取られることを、多くの経営者は気にするのである。あるいは、「連続××期増収増益」といった記録に経営者がこだわる理由はここにある。(本書よりP78)

本書でも「共通の成果尺度としての利益」という記載にもある通り利益は数字で表されるので説得力は高いです”(-“”-)”

他人と比較したい・・・(´;ω;`)ウゥゥ

投資家・株主から見た利益とは

そして、利益が出れば会社の価値が上がるということは理解できます。

そして会社の所有者(投資家・株主)たちの期待は、利益を大きくする経営者に視線が向きます。

「自己資本利益率」とか「1株当たりの利益率」といった財務指標を大きくしようとする奇妙な経営者たちが現れます( ;´Д`)

現在(当時)のアメリカ企業では、ROE(自己資本利益率)を大きくするためにあえて借金経営でもよしとしている経営者がかなりあるようだ。自分の評価がかかっているからだろう。それが危険なことに見えるのは、私だけだろうか。(本書よりP82)

2007年に出版された本書。当時のアメリカ株式市場では、自己資本の充実よりも、借金を多くし利益を上げることがイケてる経営者。自己株式の取得も多くいかに財務指標を高く見せて経営能力が高いということを市場に見せたい経営者が多かったことかということですね( ;´Д`)

そのあとのリーマンショックでは、そんな経営をしている会社の悲劇は言うまでもありません。

コロナ禍でも自己資本の高い会社、利益を永年にわたって積み上げている会社は耐えしのぐことができますね\(◎o◎)/!

こうして会計の数値には、さまざまな功があり、しかし罪もつくりだすことがある。そのもっともいい例が、利益なのである。(本書よりP82 )

会社の成績により一喜一憂する経営者・株主たち。数字の見方を間違えればあらぬ方向に進んでいくのも確かに怖いですね\(゜ロ\)(/ロ゜)/

改めて利益とはお客様があってこそのものだという認識をしっかり持たねばなりません。

あとがき

ビジョナリーカンパニーで選ばれる会社では、経営者が表に出ない・謙虚であるということが書かれているの思い出します。

周りの影響で奇妙な行動をとる経営している会社は要注意です\(゜ロ\)(/ロ゜)/