ストーリーブランド戦略の展開
企業を取り巻く経営環境は日々変化しています。
自社の商品・サービスの利点、価値を顧客へ届けるマーケティングはなお盛んです。
ありふれた商品・サービスの中から顧客に選んでもらうための戦略について、膨大なマーケティングコストがかかっています。
顧客に情報が伝わらない経営者・マーケッターはマーケティング戦略やブランド戦略の失敗を憂鬱に思っています。
しかし、ここで改めて私達が考えないといけないのは「主人公」が誰かであるかということを・・・・
「ストーリーブランド戦略 (著)ドナルド・ミラー」
ストーリーブランド戦略 | 書籍 | ダイレクト出版 (directbook.jp)
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なぜ物語が優れているのか
映画「スターウォーズ」を見られた人は多いのではないでしょうか。
ジェダイの騎士へと成長していく主人公、そこには様々な葛藤があり、成長があり、仲間がいるような銀河世界を背景に壮大なストーリー。いまだに続編が作られ世界中の人たちを魅了します。
我が国、日本でも素晴らしい「マンガ」「アニメ」があります。「俺は海賊王になる!」のワンピースなんて未だに大人気の作品です。
ストーリーが人々に与える影響のすごさは、企業もよく理解しています。
商品やサービスを購入する消費者に、企業もストーリーを展開しています。
主人公はだれか、そうなんです。購入する消費者なんですね。
企業が打ち出す膨大な数の戦略的マーケティングの数々に消費者がすべてを理解しているのか?
それは「No」なんですね(;゚Д゚)
人の脳は複雑なものには寄せ付かない。よりシンプルに分かりやすさが大事です。
商品やサービスの特徴を3つも4つも5つも詰め込んで消費者にアピールしても、消費者の頭には残らない。
消費者の頭に残ること、それは消費者にとってどのように役立つか、悩み事が解決するのかを提供しなければいけません。
商品の情報を物語に組み込む方法を理解すると、消費者を引きつけて事業を成長させるメッセージを作成し、ブランド戦略を立てられるようになる。
本書よりP35
売れるマーケッターになれるのか\(゜ロ\)(/ロ゜)/
私たちは物語の作り手が使うのと同じ枠組みを、消費者の物語を作るために使う。
本書よりP42
私たち企業がよく間違うことは、誰が主人公かということをよく忘れます。
物を売るのではなく、解決するための手段を主人公(消費者)に提供することを(;゚Д゚)
本書で出てくるフレームワークの7つの要素は下記の通りです。
1.主人公
2.問題の特定
3.導き手の登場
4.計画の提示
5.行動喚起
6.回避したい失敗
7.成功する結末
これを当てはめるだけで、顧客の成功と自社の立ち位置ははっきりしますね\(゜ロ\)(/ロ゜)/
ストーリーには悪役がいる
ストーリーを語る上で、主人公と対局に位置すのが悪役です。
スターウォーズもルークの敵はベイダー卿でしたね(;゚Д゚)
ワンピースのルフィの敵もわんさかいます(笑)
悪役がいて、悪役が強く、主人公が悪役を倒すために修行して、悪役を倒して幸せな結末こそがストーリーの醍醐味です。
悪役は主人公である消費者にとっては、問題そのものです。
物語では悪役が外的問題の発端となり、主人公の心の内部に不満が生じてその結果、哲学的に解決すべき問題が発生する。
本書よりP78
本書の悪役=消費者の悩みや困りごとの解決策を、企業が導き手てとして解決する商品やサービスを渡して成功に導く、ということ。
マーケティング界隈でよく言われる「ドリルを売るな、穴を売れ」と通ずる部分があります。
顧客へのお役立ちが出来る企業へ変化していきましょう\(゜ロ\)(/ロ゜)/
あとがき
ストーリーは消費者の頭に残りやすい。
しかし、最近はどこの企業もストーリー戦略を考えています。
より選ばれるようになるための表現力や、顧客の悩み事へのフォーカス、企業の思いや使命、理念をますます語る必要があります。
本書では顧客にストーリーを語るのと同等に従業員にもストーリーを語ることが従業員のやる気につながるともありました。
だれからも選ばれるようになるための「物語」、大事ですね\(◎o◎)/!