なぜ、経営における実行は軽んじられるのか?
企業が何らかの経営目標を立てる。
経営目標を立てるのだから、それは目標を達成さなないと結果は出ない。
この目標を達成するのにどれだけの経営者が達成する方法を考えるのだろうか。
「経営は実行」、この言葉にすべてが集約されます。
「2003/2/1 経営は実行: 明日から結果を出すための鉄則 (著)ラリー・ ボシディ,(著)ラム・チャラン」
経営は実行: 明日から結果を出すための鉄則 | ラリー ボシディ, 高遠 裕子 |本 | 通販 | Amazon
前回までの記事
2023/7/13経営における実行の重要性 | Free works LLC
経営者は、戦略が実行できる組織か認識する必要がある
とある企業の経営者が素晴らしくワクワクする、そしてその企業が未来さえも約束されてい経営目標を定め経営戦略を立案し、実行したがうまくいかなかったことは世の中に多々あります。
経営者は言う「何が悪かったのか?」と・・・(´;ω;`)ウゥゥ
だが、たいていの場合、戦自体は原因ではない。戦略が失敗するのは、きちんと実行されていないからだ。起きるはずのことが起きない。組織に実行できるだけの能力がないのか、リーダーが経営環境のなかで直面する課題を読み違えたのか、あるいうはその両方だ。
本書よりP20
「2012/6/23 良い戦略、悪い戦略 (著)リチャード・P・ルメルト, (翻訳)村井 章子」では良い戦略とは「良い戦略とは、単純かつ明快である」と説明されています。
逆に悪い戦略とは①空疎である②重大な問題に取り組まない➂目標を戦略ととりちがえている④まちがった戦略目標を掲げていると書かれています。
良い戦略、悪い戦略 | リチャード・P・ルメルト, 村井 章子 |本 | 通販 |
戦略がとてもシンプルで分かりやすく明快であれば、たいていの戦略はうまくいくはず。しかし、それでもうまくいかないとき。
誰も気づかないギャップとは、企業のリーダーが掲げる目標と、その企業の実力とのギャップだ。
本書よりP24
組織力で戦略を実行できるのかということを経営者が理解しているのかが重要です((+_+))
実行は、企業戦略の一環であり、目標とすべきものだ。実行は、目標と結果のあいだの失われた環である。だからこそ実行は、真の意味でリーダーにとって大きな、ほんとうに大事な仕事になる。実行の方法を知らなければ、リーダーが様々な取り組みをしても、それに見合った成果は上がらない。
本書よりP24、25
戦略を考えるだけがリーダーの仕事ではない、実行までもサポートするのが仕事だ。要は進捗管理を部下任せにしない。。。
IBMのルイス・ガースナーも自分の後任のCEOに「彼の本物の知識をもってすれば、IBMの実行力は保証できる」と述べている。
~略~経営者が自身の業績を評価する際に重視すべき「実行力」を付け加えた。
本書よりP25
実行とは何か、実行三原則\(◎o◎)/!
・実行とは体系的なプロセスであり、戦略に不可欠である。
・実行とはリーダーの最大の仕事である。
・実行とは、企業文化の中核であるべきである。
本書よりP27
実行こそが結果のすべて。わかっている経営者も多いが結果の原因は、実行ができていなことに尽きます。
実行とは、何をどうすべきかを厳密に議論し、質問し、絶えずフォローし、責任を求める体系的なプロセスだ。経営環境を想定し、自社の能力を評価し、戦略を業務や、戦略を遂行する人材と結びつけ、さまざまな職種の人々が協調できるようにし、報酬を結果と結びつけることである。
本書よりP27
経営者の仕事は現場から離れること、という論が少しちがってきます・・・(。´・ω・)?
頂点に立つ者は現場で細々と指示しなくていい。そう考えいてるリーダーが少なくない。自分は山の頂点に立って戦略的に考え、ビジョンを示し、社員を鼓舞する。力仕事はマネジャーの仕事だ。
こうした考え方は誤りであり、それによって引き起こされる打撃は計り知れない。
リーダーが組織にどっぷり浸かってこそ、その組織は実行力を発揮できる。
本書よりP30
さて、ここで実行の本質とは、コアとなる3つのプロセスがあると本書に記載してあります。
・人材プロセス
・戦略プロセス
・業務プロセス
あらゆる企業はこのプロセスがサイロのように孤立していることが多いという。経営者は上記のプロセスに重大な責任を持つことになります。
企業内の対話のトーンを決めるのもリーダーだ。対話は企業文化の核であり、仕事の基本となる単位だ。社員同士の対話は、組織が円滑に機能するかどうかを決める決定的な要因となる。
本書よりP31
対話は企業文化の核・・・重要です \(◎o◎)/!
本書の著者で経営者でもあるラリー ・ボシディは工場を視察するときに責任者と30分は話をするという。全従業員が参加する集会にも出席して意見も聞く。人との関わりあいとしての「対話」の重要性をリーダー自らが実行し説くのです。
しかし、組織を率いることと、管理するこには大きな違いがある。現場に口出ししないことを自慢したり、権限移譲を高く評価したりするリーダーは、重要な問題に真正面から取り組んでいるとはいえない。業績悪化に責任のある社員と向かい合っておらず、解決すべき問題を見つけ、確実に解決できるようにしていはいない。管理しているだけで、本来の仕事の半分しかやっていない。
本書よりP34
積極的関与・率先してやるリーダーの仕事です\(◎o◎)/!
実行を重視することは、企業文化の重要な柱であるばかりでなく、企業文化に確実に意味のある変革を起こす方法になる。
本書よりP37
なぜ、実行は理解されないのか?
原因と結果の因果関係のように、実行が忘れられているわけではありません。
だが、多くの人が気づているのは、実行がなされていないという事実である。決断されなかったり、フォローがなかったり、責任が全うされなかったりしたときには、何かかが足りないことを知る。企業は必死に答えを探し、目標を達成している企業をベンチマーキングし、その企業構造やプロセス、文化に答えを求めようとする。
~略~いまだに実行がひとつの専門分野として認識されておらず、教えられてもいないからだ。
本書よりP38
実行は当たり前、常識、普通といったレベル感で捉われ、自分の責任でなく他のことが原因なのではなとも思われていることもあります。
しかし、現実を直視すれば分かります。
偉大なCEOやノーベル賞受賞者が栄誉を得たのは、実行したからだろうか。じつはその通りなのであり、そこが大いに誤解されているのだ。
本書よりP38
知的な挑戦はアイデアを育み、証明するのに「実行」することが必要です。
実行における知的な挑戦とは、建設的で一貫性のある質問をしつづけることによって、問題の核心をつかむことにある。
本書よりP39
偉大な経営者も数多くの失敗があり、実行に伴っての結果を次につなげて現在の評価があります。
経営者は実行をするのに企業の状況、人材、内部・外部環境、フォーカス力、判断力も必要です。まさに実行の前に、あらゆるアイデアとリスクを勘案し「知的な挑戦」に挑みます。
「実行」は「専門分野」という説明に、実行は企業のあらゆるリソースを理解し、どのように使う→使ったの過去・現在・未来をつなぐ知的行動の集合体と理解しましたΣ(゚Д゚;≡;゚д゚)
あとがき
実行する前に、結果はわかっている。
これがわかっている経営者は、実行の前にあらゆることを前提に準備しています。
戦略の実行は事前の準備にすべてかかっている、かの孫子の兵法も言っていますね\(◎o◎)/!
次回へ続く~!