葉っぱビジネスで地域の独自性で生き残る!
何もない過疎の町にどんな産業があるのでしょうか。
その地域にある経営資源にどのように気付けるのか。機能的価値よりも情緒的価値に着目してより顧客に体験価値を提供する。
地方の中小企業の独自性を「株式会社いろどり」から学びましょう\(゜ロ\)(/ロ゜)/
「2007/8/23 そうだ、葉っぱを売ろう! 過疎の町、どん底からの再生 (著)横石 知二」
そうだ、葉っぱを売ろう! 過疎の町、どん底からの再生 | 横石 知二 |本 | 通販 | Amazon
田舎にある産業
徳島県・上勝町(人口1302人)に株式会社いろどり、という会社があります。
HP→株式会社いろどり | 葉っぱの町上勝町から人と社会に喜びと感動を (irodori.co.jp)
いろどりでは「つまもの」と言われる、料亭で出される料理のお飾りである「葉っぱ」を中心にビジネスを展開されています。
その「葉っぱ」も契約農家であるおばあちゃんたちがタブレットをもって注文を受注し、おばあちゃんたちが「葉っぱ」を採取し加工して市場へと売り出すのです。
簡単に書いたビジネスモデルですが、ここまでに至る流れがすごいのです\(゜ロ\)(/ロ゜)/
現在社長の横石社長が「葉っぱ」ビジネスに気付き、売上2億超まであげるビジネスに成長させることが本書に書いてあります。
何もない地方の田舎町で、ビジネスに気付くこと。どのような価値を顧客に届けるのか、なのです。
横石社長は上勝町に最初、農業指導員として来られました。その後、上勝町の産業であるミカンの木が大寒波で壊滅状態になり新しい農業を起こすという事態になります。どん底からの状態のとき大阪市内の市場に野菜を納品する帰りに難波にある「がんこ寿司」に立ち寄ったときに奇跡が起こったのです・・・(;゚Д゚)
3人組の女子大生が楽しそうに食事をしているのが目に入った。
すると、その中の一人の子が、出てきた料理についている赤いモミジの葉っぱをつまみ上げて、大喜びしたのだ。
「これ、かわいー、きれいねー」
本書よりP51
上勝の山に行ったらこんな葉っぱ、いくらでもある・・・(;゚Д゚)
そこに横石社長にヒラメキが!そうだ、葉っぱを売ろう\(゜ロ\)(/ロ゜)/
料亭にも通いとにかく勉強、情報収集と努められた横石社長。
こうして「彩(いろどり)」という葉っぱビジネスが完成したのでした。
葉っぱをとってくれるおばあちゃんたちを都市の料亭にも連れて行き、実際に料理人の話しや出てくる料理に「つまもの」がどのように使われているかといった料亭視察も行われました。
生産者と消費者が近くに感じると、自分の商品・サービスに大きな自信がもてますね。
彩のビジネスが実際に市場で売れてくるといろんなところからも取材や賞をとるといったこも出てきて村おこしにも貢献しています。
成功の要因
彩の成功の要因は横石社長が全国に営業に飛び回っている。
おばあちゃんたちが葉っぱをとるのが有名になっている。
などなど、相関関係関係はたくさんありますがそれでもこのビジネスがうまく言った理由が本書では書かれています。
1 現場主義
2 女性と高齢者が活躍する場所
3 気(やる気、その気)を育てる
4 仕組みをつくる
5 的を射る、場面をつくる、渦を巻く
6 葵の御門づくり
7 人と人の絆
いろんな成功要因はある。しかしすべてが因果関係ではない。様々な要素が重なっての相関関係により成功は導き出されます。
「女の人が変わらなければ、地域は変わらない」
なぜなら、昔の田舎では、男性はとにかく評論家が多かった。人のことばかり言う。口で言うばかりで実働が伴わない。家でもなんにもしない。
本書よりP160
何にもしない男性にいろんな役が集まり役持ちがやがて決めていく。しかし実際には動かない人が多いので役害になるとのこと。
横石社長はおばあちゃんたちと目線を合わしながら経営をするのでした。
顧客に評価される商品を提供するために\(゜ロ\)(/ロ゜)/
あとがき
地方でも十分に独自性を発揮して儲ける企業はあります。
しかし、その独自性をどれだけ継続して努力し続けられるか。
感動という価値を顧客に伝えるとそれはお金として地域社会を十分に潤す役目となります\(゜ロ\)(/ロ゜)/