経営者の役割は、企業の目的を遂行するために組織を構築し意思決定を行うことにあります。

市場が拡大する時代では、日々の問題を解決すればするほどよかった。

しかし、似たり寄ったりで製品やサービスの価値に差が亡くなった時代には、価格で勝負するという時代にも陥りました。

経営者が時代背景や、目的といったことが分からなくなってきたのではないでしょうか。

不確実な時代に突入した現在では、経営者の能力として下記、本書でも「問題発見能力」と言われる力が問われています。

「2019/1/25 ビジネスマンに経営学が必要な理由 (著)陰山 孔貴 」

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コンセプチュアル・スキルが重要だ

本書において、「問題解決能力」から「問題発見能力」へのシフトが問われています。

ロバート・カッツ先生の提唱による「カッツ理論」によれば、テクニカル・スキル、ヒューマン・スキル、コンセプチュアル・スキルがビジネスをするうえで重要だと言われています。

テクニカル、ヒューマンはその名の通り、専門知識や対人関係、コミュニケーションと言ったビジネスをするうでの基本的能力です。

コンセプチュアル・スキルは、物事の関連性を捉える力、対象を抽象化し本質を捉えることなので現在の不安定の時代に経営者に必須の力です。

経営者が学ばなければいけないコンセプチュアル・スキルは本書では、経営学を学ぶことの重要性が問われています。

企業の戦略を実行するうえでの本質的な目的や、問題発見能力が経営者が理解しているかということを危惧しています。

中小企業での経営計画や戦略といったことは、ほぼ見当たらず社長の頭の中での考えたことを口頭で実行するようなことが多いと思います。

問題発見能力や、学習すること、コンセプチュアル・スキルを会得するリーダーとしての資質はどのようにしたら磨けるのか、と言ったことを考えました。

ヒントとなるのは、「知識創造企業」や「失敗の本質」でも有名な野中幾次郎先生の「賢慮のリーダーシップ」が参考になるのではと思います。

賢慮のリーダーシップ

ハーバードビジネスレビューの2011年9月号にありました「実践知」を身に付けよ 賢慮のリーダーシップを参考にしています。

「何が社会にとっての善か」という高い見識を持たなければならないと。

1.賢慮のリーダーは「善」を判断できる

2.賢慮のリーダーは本質を把握できる

3.賢慮のリーダーは場をつくる

4.賢慮のリーダーは本質を伝える

5.賢慮のリーダーは政治力を行使する

6.賢慮のリーダーは実践知を育む

賢慮のリーダーは、アリストテレスが分類した3つの知識の一つ、フロネシスという概念で「実践知」や「賢慮」と訳されるとのこと。

実践知は経験から得られる暗黙知で、価値観や道徳についての思慮分別を持つことにより、現実の具体的な文脈や状況において最善の判断を下し、行動することを可能にする。(本書より参照)

コンセプチュアル・スキルは抽象的思考なので、やはり学びや知識といった具体的なものを頭に入れないといけません。

野中幾次郎先生は、ホンダ創業者の本田宗一郎や、キャノンの御手洗富士夫、セブンイレブンの鈴木敏文を例としてあげられています。

賢慮のリーダーは学ぶことをやめません。だからこそ問題発見能力や、本質的な目的、戦略を実行するためのコンセプチュアル・スキルが必要なのです。

何が問題か、問題さえ分かれば問題は既に解決していますね(;゚Д゚)

あとがき

企業のリソースは限界がある。

だからこそ本当の問題が何なのか経営者は考える必要があります。

そのためのコンセプチュアル・スキルは必須です。

経営者の在り方としての賢慮のリーダーシップを目指すことがとても重要だと思います。

未来を創造するための、本質的な目的のプロセスを見つけ方がここにありますね(#^^#)