実行する経営者がとるべき7つの行動

実行する経営者やリーダーは具体的に何をしているのか。

戦略立案からの実行の部分は、現場担当者で話を終わらせてはいけません。

経営者や経営管理者、リーダーが実行を支える構成要素があります。

「経営は実行」、この言葉にすべてが集約されます

「2003/2/1 経営は実行: 明日から結果を出すための鉄則   (著)ラリー・ ボシディ,(著)ラム・チャラン」

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前回までの記事

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2023/7/20なぜ、経営における実行は軽んじられるのか? | Free works LLC

2023/7/27経営者がどこまで関わり経営を実行するのか。 | Free works LLC

リーダーがとるべき七つの行動

経営者やリーダーがすべてのことについて実行管理することはできません。

細かいことに忙殺されないためにも、「実行」を支える構成要素としてリーダーの7つの行動を見ていきましょう。

「実行」は、ひとつの専門分野である\(゜ロ\)(/ロ゜)/

1.自社の人材や事業を知る

経営者たるもの自社の人材や事業をしっておかなければなりません。

某車中古事業の社長が、不正について「知りませんでした」と言ってましたが・・・Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)

経営者は現場に出てはいけない。そんなことはありません。現場の担当者と話、問題はないかと確認し、従業員の子供、家庭の話、スポーツの話といった世間話でもよい。現場の人たちをどれだけ知っているか、短い時間でもどれだけ会話を重ねているか、経営者は重役室に閉じこもってはいけないのです。

優秀な従業員は質問してもらいたいのだ。自分たちの方が経営者よりも、事業をよく知っているとの自負があるのだから。そのため不満を募らせてやる気をなくす。従業員は経営者に好印象を与える機会を持てなかった。経営者もまた、従業員に好印象を与えられなかった。

本書よりP69

経営者は現場でのコミュニケーションを大事にしましょう\(◎o◎)/!

・わたしが工場を訪問するのは、たとえば責任者に関する情報を確認するためだ。

・突っ込んだ議論をする。いい仕事をしてくれるのはわかっているが、本人が思ってもみなかった点をいくつか課題として当て与える。

・責任者の出来が悪いと聞けば、続投させるかどうかの判断をする。

・つぎに、できるだけ多くの従業員と会う。

本書よりP69、70

経営者が工場を訪問し、幹部・従業員、労働組合の代表とも積極的に意見交換を行うこともしている。

大事なのは、質問によって自分も学び、相手も学んでいることだ。誰もが対話のなかから何かを得ている。そして経営者は、事業に関する自由な発言を許すことで、幹部のリーダーシップにお墨付きを与えているのだ。

本書よりP70

経営者は、現場に行って単に話すだけでなくすべてを高次元のことに結びついて行動しています。物事の本質を掴む!人称をあげる!

「2012/6/25 すべてが見えてくる飛躍の法則 ビジネスは、〈三人称〉で考える。 (著) 石原 明」

物事の本質を見極める「人称」のヒントを学びましょう~\(゜ロ\)(/ロ゜)/

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記事参照:すべてが見えてくる飛躍の法則! | Free works LLC

「人称」とは、一言で言えば、思考の尺度です。ビジネスで成功している人は、共通してこの感覚を持っています。(本書よりP27)

人称=【視野の広さ】+【思考する時間の長さ】(本書よりP42)

現場に経営者やリーダーが訪れることは、責任者と話し事業改善の明確な合意ができコーチングにより自社の事業がわかるようになる(責任者、従業員を育てる役割もある)、従業員の士気はあがるといった効果が望める。現場に経営者が行き会話を重ねることは、従業員に謝意を表し、労うやり方でもあると本書より。

2.つねに現実を直視するよう求める

現実を直視する・・・そのままだが、直視できないこともあります。

現実を直視することは実行の基本だが、多くの企業には現実を避けようとしたり、隠そうとしたりする従業員があふれている。なぜなのか。現実を直視すると具合が悪いからだ。

本書よりP79

臭いものにはフタをしよう。悪しき文化は現実を直視しない( ゚Д゚)

経営者自身が現実を直視できていない場合もある。~略~(強みはペラペラ話すが)弱みについてはきちんと把握できていない。

本書よりP79

自社の弱みは、何か。現実直視ができるかどうかが経営者の才覚( ゚Д゚)

どうやって現実直視を徹底させるか。まずは、自分自身が現実的になることだ。そのうえで、現実直視が、社内のあらゆる対話の目標になるようにする。

本書よりP80

3.明確な目標を設定し、優先順位をはっきりさせる

実行力のある経営者は優先課題を絞り込んでいる。

目標を明確に設定するとともに、全体としては簡潔さを心がけるべきだ。実行力のあるリーダーの特徴のひとつは、簡潔に、そして直接に語ることだ。飾らない言葉で本音をすばりと話す。物事を単純化すれば、周りが理解し、評価し、行動を起こしてくれ、そして自分の主張が常識になるのだ。

本書よりP82

経営における重要でかつ緊急な課題を見る力が経営者には必要だ\(◎o◎)/!

4.最後までフォローする

経営会議で出てくる課題を、誰が何をいつまでにどうするのかがはっきりしないまま会議がお開きになることがあります。

実行力のある経営者は、出てきた課題を担当者が解決できるのに必要なフォローを最後までします\(◎o◎)/!

5.成果を上げた者に報いる

実行の文化を根付かせるためにも業績に貢献した社員には報酬を与えなければいけません。

6.指導(コーチング)によって社員の能力を伸ばす

リーダーは部下に何を教えてるのか。

「魚を与えるのか、魚の釣り方を教えるのか」

もっとも効果的なコーチング法は、まずその人物の行動を観察し、役立つフィードバックを行うことだ。その際、優れた点や改善すべき点を、具体的な行動や業績を挙げて指摘すべきだ。

本書よりP87

リーダーは「質問力」を磨かなければいけません。的を得た質問でないと相手は必死に考えないと本書より。

7.己を知る

組織を率いる経営者、リーダーは精神的な強さが必要です。

現実を直視し、人を動かすために話し、指導(コーチング)する。

最高のリーダーとは、必ずしも組織のなかでもっとも聡明な人間ではなく、事業をよく知っている人間でもないことに気づいたはずだ。明らかに自分より優れた面を持つ者に対して、リーダーとしての自信をもつには何が必要か。

本書よりP92

ううむ、、、( ゚Д゚)

~略~精神的な強さがなければ、その多様性に耐えられない。それらができなければ、実行はできない。

本書よりP91

こうした精神的な弱さがあると、対立を避けたり、決断を先延ばしにしたり、他人任せであとのことは関知せずという態度をとったりして不愉快な状況から逃げる場合がある。悪くすれば、他人を侮辱し、活力を殺ぎ、不信感を持たれることすらある。

本書よりP92

いい会社のいい経営者には確かに精神的な強さがあります\(゜ロ\)(/ロ゜)/

精神的な強さは、自己の探求や克己心から生まれる。これが人材スキルの基礎になる。優れたリーダーは、対人関係での自分自身の長所と短所を自覚し、長所は伸ばし、短所は直しているものだ。内面の強さや内なる自信、部下に力を発揮させる能力を下の者から認められ、同時に自分の能力を伸ばせてはじめて、リーダーシップを獲得できる。

本書よりP93

折れない鈍感力\(゜ロ\)(/ロ゜)/

精神的な強さがなければ難題を避けて結果を出すことはできない。

実行力があるかどうかは、結局のところ、いくつかの行動がとれるかどうかにかかっている。

本書よりP93

本書の著者は、長年の企業の経営者の観察をして精神的な4つの資質を見出した。

1.本物

リーダーたるもの、努力すること。規範となるべき行動をする。

自分は本物であり偽物ではない。外面と内面とが一致しており、仮面を被っていない。その人となりは言動と一致している。

本書よりP94
2.自覚

自分の長所も短所も理解すること。

・己を知れ。これは昔からの格言であり、本物かどうかの核となるのだ。

・実行を重視する文化ほど、自覚が重要なものはない。理性と感情を総動員するものだからだ。

本書よりP95
3.克己心

己のすべきことが分かっている。

己を知れば、己に克てる。利己心を絶えず抑制し、行動に責任を持ち、変化に適応し、新たなアイデアを取り入れ、どんな状況においても高潔さと正直さという己の基準を守ることができる。

本書よりP96

問題が起きても、自分に何ができるのか自分で解決できることを知っている\(◎o◎)/!

4.謙虚さ

これも大事な要素ですね。

・利己心を抑えられれば、自分が抱える問題について現実的になれる。

・謙虚さがあれば、自分の間違いを認められる。間違いを犯すのは避けられないことだが、優れたリーダーは、間違いを認め、間違いから学び、やがてその経験をもとに意思決定の方法を編み出すようになるものだ。

本書よりP96,97

どうすれば、こうした資質を養えるのだろうか。

それは「学習経験」です\(◎o◎)/!

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経験学習サイクルは、「経験する」、「検討する」、「考える」、「行動する」の四つのステップで構成される学習プロセスで、あらゆる場面で何度も使われるものです。(本書P33より)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【上記図、本書P36の図1学習サイクルより引用)

・しかし、究極の学習法は、経験に目を向けることだ。経験を振り返り、指導を受けることで、欠点を克服でき、精神的に強くなれる。他人の行動を観察することで、リーダーの資質が養える場合もある。

・いずれにせよ、自己評価を重ねれば、内省を深め、個人の能力を伸ばすことができる。

本書よりP98

経験を振り返り内省し、成功したことや失敗したことを次の行動にうつす、だれもが経験したことでも振り返りがあるかどうかだけで人生は変わります。

リーダーの行動は、究極的には、組織の行動になる。つまり、文化の基礎なのだ。

本書よりP98

あとがき

だれしもが生まれつきのリーダーではない。

自己を表現することでリーダーとなっていくのだ。

次回へ続く~\(◎o◎)/!

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